精油とは、植物が作り出した芳香物質のことです。
精油は植物から抽出されます。抽出される部位は花や葉、果皮や種子、根、樹皮や樹脂、心材などです。抽出方法は水蒸気蒸留法や有機溶剤抽出法、圧搾法などです。
植物は様々な香りのある物質である精油を作り出し、油胞と呼ばれる袋にため込み、必要に応じて放出します。
精油は植物がよりよく生きていくために様々な場面で放出されます。
例えば、太陽の日差しに照らされた時には、精油を揮発させ温度が上がりすぎないようにする汗のような働き。
虫や動物などが嫌いな香りの精油を揮発させて、捕食されるのを防いだりする働きもあります。
昆虫や鳥などが好む香りの精油を放出して種子や花粉を運んでもらったり。
精油には抗菌・抗真菌作用があり、植物自身がカビや細菌などに侵されて病気にならないようにする働きもあります。
様々な作用を持った精油を、私たち人間はQOLの向上のために利用させていただいているのです。